私はサーキットで走ったこともないですし膝を擦ったこともありません。
速くないし上手くもないです。
大型の免許も持っていません。
そこらへんのただのライダーにすぎません。
ただ若い頃の私は環境にはめぐまれていました。
丁度いいワイディングが家の前にありましたし近くにもたくさん良い所がありました。
アイディアが湧くとすぐにバイクに跨ったものです。
試したいことが山ほどあり次から次へとアイディアが湧いてくる自分に驚きもしました。
ヘッポコな私ですが、ライディングについて語ろうと思ったのには理由があります。
参考になるものを探そうとしても
これだと思えるものがなかなか見つからなかったからです。
このままでは、探求したくてもどう探せばいいのか分からない…
少なくとも、私の中ではそんな状態が長く続いていました。
動画や書籍に、どこか抵抗を感じることがあります。
「論理を理解しようとすると疲れる」
そんな理由もあるのかもしれませんが、
それだけでは説明がつかない気もします。
いざ見よう、読もうと思っても、
なぜか手が伸びない。
実際に読み始めると引き込まれることもあるのですが、
そう感じるものは、正直あまり多くありません。
本質を語っている部分は、
ほんのわずかしかないのかもしれません。
それ以外の部分に、
かなりの時間を使っている気がしていました。
一通り目を通したはずなのに、
なぜか何も残っていない・・・
そんなことが何度もありました。
ライディングは、ひとつの考え方をもとに組み立てていると思います。
考え方が違うと、
コーナーへの入り方も変わってきます。
入り方が変われば、
自然とフォームも変わる。
その流れが、
次の動きにつながっていくように思います。
組み立て方は人それぞれですから途中からその組み立て(要素)を教わっても分からなくなってしまうと思います。
「私の場合はこうしている」
そんな言い方がいいような気がします。
正解はライダー自身やバイクで違ってくるのでつぎのことが言えると思います。
⚫︎答えをもらっても上手くいくとは限らない。
⚫︎やみくもにディテール(細かいこと)を追いかけても上手くならない。
⚫︎フォームは「何をしたいか」によって決まるのでフォームだけを追いかけても解決しない。
⚫︎「組み立て」ができていないでライン取りを勉強しても上手くならない。
私は他人に全部を教えてもらおうとしても
うまくいかないと思っています。
自分で答えを見つけていくしかない。
そんな気がしています。
バイクの解説を長く見てきて、
ずっと引っかかっていることがあります。
「本当のところ誰もバイクのことをよく分かっていないのではないか?」という感覚です。
エンジニアや指導員、レーサーやプロの解説者、
そして乗り手である自分たちも含めて・・・
驚くことにこの「分かってないのではないか?」とう感覚は数十間年続いています。
人間はバイクを作り、バイクに乗っているけれど、
本当に理解しているのかと言われると疑問が残るのです。
「バイクは奥が深いから当然だ」と言われれば、
たしかにその通りだと思います。
ただ、それ以上に、
自分たちが思っているよりも知らないことが多いのではないか。
そんな気がしています。
ここでもう一度、基本に目を向けてみるのもいいのかもしれません。
私は基本を書いたつもりです。
私の言っていることにも、間違いはあると思います。
それはプロの方でも同じで、
もちろん読んでいる方にも当てはまることかもしれません。
だからこそ、
まずは間違ってもいいから、自分なりに乗って考えてみる。
その中で見つけた答えが、
あとから変わっていくこともあるのだと思います。

